日泉ポリテック株式会社は、住友大阪セメント株式会社と共に、CO2再資源化人工石灰石を使用した複合化ポリプロピレン樹脂(本製品)の開発に成功しました。

 今回の成果であるポリプロピレン樹脂は、住友大阪セメント株式会社がNEDO※2の委託業務において開発した、解体系廃材の廃石膏ボードをリサイクルしたCO2再資源化人工石灰石を適用し、「CO2排出削減」と「埋立処分場の延命効果」を兼ね備えた環境性能を実現しました。今回の開発成果を用いた最初の製品は、大阪・関西万博のパビリオン『住友館』の記念クリアファイルとして使用されます。

 今後、住友大阪セメント株式会社と日泉ポリテック株式会社は、ポリプロピレン樹脂以外の樹脂へのCO2再資源化人工石灰石の適用や、様々な製品への適用に向けた開発を進め、セメント-樹脂業界の『産業間連携』で2050年のカーボンニュートラル実現を目指します。

本製品の製造イメージ

【住友大阪セメント株式会社】https://www.soc.co.jp/

 NEDO※2のグリーンイノベーション基金事業「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発」プロジェクトの一環である「多様なカルシウム源を用いた炭酸塩化技術の確立」の幹事会社として技術開発に取り組んでおられ、高品位なCO2再資源化人工石灰石の生成に成功され、さらに実用化に向け様々な利用方法を検討されています。

以上

※1 鉱物固定 :CO2を鉱物(Ca)と反応させ、鉱物内に閉じ込める(石灰石に変化させる)技術

※2 NEDO  :国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構